耳掃除してもすぐに耳垢がたくさん溜まっちゃう
愛犬フレンチブルドッグこうめさんと暮らして11年。
こんなに長くいっしょに暮らしていても、日々のお手入れはどれもキライ。
その中でもトップクラスで苦手なのが耳掃除。
ゆえに、飼い主もなかなか腕前は上達せず、キレイにしようとしすぎて逆に耳を傷つけちゃうってことも過去にはありました。
とはいえ有り難いことに、外耳炎や中耳炎といった症状までは悪化したことはない。それが今年の年末年始、右耳の奥のほうが、揉むとヌチャヌチャ音がする状態が続いていました。
耳垢も溜まりやすく、キレイに耳掃除しても、茶色っぽいのが数日すると耳の中で増殖するという状態に。
動物病院で耳垢を検査してもらったら

診断名は、細菌性外耳炎。
こうめさん的には、痒がったり、痛がったり、耳を気にしたりといったそぶりはなかったのに、診断結果は外耳炎にあてはまってました。
こういう菌のトラブルの場合、処方されるのはだいたい抗生剤を含むお薬。
ですが、わが家では腸内細菌検査をしていて、こうめさんの腸内は炎症気味の傾向が強く、抗生剤の使用は腸内環境を乱してしまいがちなので、できれば使いたくない。
そのことを伝えて処方してもらったのが、ザイマックス・イヤープロテクター極。
抗生物質もステロイドも入っていない洗浄液で、これを1日1回、1週間継続して使用することで、耳の奥に潜伏しているバイ菌を根絶させる目的。
これが見事にヒット♪ザイマックス極のおかげで、1週間継続したあとは耳垢ボッと増えちゃう現象とヌチャヌチャ音は収まりました。
愛犬のこともAI活用で安心安全?
お薬のことって、成分表を見ても、カタカナがズラーーーーっと並んでいるだけなので、正直よくわかりません。
とはいえ、今回のような絶対に抗生剤は入っていてほしくない場合に、じつは成分に少し含まれてたとかあったらイヤなので、グーグルのAI:Geminiさんに聞いてみました。その結果がこちら↓
以下の成分に抗生剤は入っていますか?
プロピレングリコール、グリセリン、ベンジルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、精製水、デキストロース、ヨウ化カリウム、βグルカナーゼ、セルラーゼ、ムタナーゼ、デキストラナーゼ、リゾチーム、ラクトペルオキシダーゼ、ラクトフェリン、D-マンノース、グルコースオキシダーゼ
ご提示の成分リストには、一般的に「抗生剤(抗生物質)」と呼ばれる医薬品は含まれていません。
抗菌・静菌作用を持つ成分について
ただし、リスト中には、抗生剤とは異なるメカニズムで抗菌作用や静菌作用(微生物の増殖を抑える作用)を持つ天然由来の成分や添加物がいくつか含まれています。
成分名 | 作用・特徴 |
リゾチーム | 溶菌酵素。主にグラム陽性菌の細胞壁を分解することで、細菌を破壊する作用(溶菌作用)を示します。 |
ラクトペルオキシダーゼ | 酵素システムの一部。過酸化水素などと組み合わさることで、強力な抗菌作用を持つ物質を生成します。 |
ラクトフェリン | 抗菌タンパク質。細菌の増殖に必要な鉄イオンを奪うことで静菌作用を示し、また細胞膜に直接作用する殺菌作用も知られています。 |
グルコースオキシダーゼ | 酵素。グルコースを分解する際に、抗菌作用を持つ過酸化水素を生成します。 |
ベンジルアルコール | 防腐剤・保存剤として使われることがあり、一定の濃度で抗菌作用を持ちます。 |
リスト中の**βグルカナーゼ、セルラーゼ、ムタナーゼ、デキストラナーゼといった成分は、微生物の細胞壁や、細菌が作るバイオフィルム(ネバネバした物質)を構成する多糖類を分解する酵素**であり、間接的に細菌の働きを弱める効果が期待されますが、それ自体が抗生剤ではありません。
この結果が瞬時に出て、ひと安心。おおよその成分がどんなものか理解しやすく、とても重宝しています。(いい時代だ)
犬のお耳の洗浄液ノルバサンオチックは安全?
ちなみに耳の洗浄液と言えばコレって感じで知れ渡っている、ノルバサンオチックってAI的にはどうなんだろうって思って、成分だけをGeminiさんに聞いてみたところ
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル
プロピレングリコール
イソプロピルアルコール
これは化学物質のリストですね。それぞれの物質について、一般的な用途や特徴を説明します。
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル
- 別名: Triton X-100(トリトン X-100)という商標名で広く知られています。
- 分類: 非イオン性界面活性剤(Nonionic Surfactant)です。
- 特徴:
- 親水基(ポリオキシエチレン)と疎水基(オクチルフェニル)を持つため、水と油の両方になじみ、表面張力を低下させます。
- 乳化、分散、湿潤、可溶化、洗浄作用に優れています。
- 主な用途:
- 洗剤、乳化剤:工業用、家庭用洗剤や化粧品、農薬などに使用されます。
- 実験試薬:生化学分野で、細胞膜やタンパク質の可溶化、脂質の抽出などの研究に使用されます。
- 写真現像、繊維加工など。
プロピレングリコール
- 分類: 二価アルコール(ジオール)の一種です。
- 特徴:
- 無色、無臭で、やや粘性のある液体です。
- 水、アルコール、アセトンなど様々な溶剤と混ざりやすい性質(水溶性、親水性)があります。
- 吸湿性があり、保湿剤として機能します。
- 比較的毒性が低いとされています。
- 主な用途:
- 保湿剤、溶剤:化粧品(乳液、クリームなど)、医薬品(軟膏、内服薬など)に広く使われます。
- 食品添加物:保湿、品質保持、乳化などの目的で、麺類、パン、菓子類などに使用されます。
- 不凍液:毒性が低いため、食品工場や空調設備などの安全性が求められる場所の不凍液や熱媒体に使用されます。
- **電子タバコの液(リキッド)**の主成分の一つ。
イソプロピルアルコール
- 分類: 第二級アルコール(Seconday Alcohol)の一種です。
- 別名: 2-プロパノール(2-Propanol)
- 特徴:
- 無色透明で、特有の強い臭気があります。
- 水や多くの有機溶剤と混和します。
- 速乾性があり、比較的強い揮発性を持ちます。
- エタノールに似た殺菌作用があります。
- 主な用途:
- 消毒剤:医療用具や手指の消毒に使用されます(ただし、毒性や肌への刺激からエタノールがより一般的に使用されます)。
- 洗浄剤、脱脂剤:電子部品、光学部品、精密機械の洗浄や、工業的な脱脂洗浄に使用されます。
- 溶剤:塗料、インク、接着剤などの溶剤として幅広く利用されます。
- 燃料添加剤:自動車の燃料タンク内の水分除去に使用されることがあります。
これを見て、安全かどうか判断するのは飼い主の役目だと思っています。
ちなみに、この耳トラブルのときに、今後はお風呂入るときにこの耳洗浄液を使用すると、菌の抑制にいいですよとおすすめされたイヤークリーナーがあります。
動物病院でおすすめされたソノティクスは安全?
いちおう公式の製品ページでは、
” 耳垢除去および耳内環境の健康維持に役立つ刺激の少ない犬猫用イヤークリーナーです。”
と謳われている商品の原材料名を、同じくGeminiさんに問いかけてみました。
エトキシジグリコール、カプリロカプロイルマクロゴール‐8グリセリドEP、カプリロイルグリシン、ウンデシレノイルグリシン、グリセリン、トロメタミン、ポリソルベート80
これは、主に溶剤・可溶化剤、界面活性剤、アミノ酸誘導体の抗菌成分、そして保湿剤を含む化学物質のリストです。化粧品や医薬品、特に皮膚外用剤(ローションやクレンジングなど)の配合成分としてよく見られるものです。
溶剤・可溶化・分散成分
成分名 | 分類・役割 | 主な特徴と用途 |
エトキシジグリコール (Ethoxydiglycol) | 溶剤、浸透促進剤 | 無色透明の液体で、水やアルコールによく混ざります。有効成分の皮膚への浸透を助ける目的で使われます。 |
カプリロカプロイルマクロゴール-8グリセリドEP (Caprylocaproyl Macrogol-8 Glycerides EP) | 非イオン性界面活性剤、可溶化剤 | 短鎖脂肪酸(カプリル酸、カプリン酸)グリセリドとポリエチレングリコール(マクロゴール)の複合体。水に溶けにくい油性成分を透明に溶かし込む(可溶化)ために使用されます。医薬品や化粧品の基剤として欧州薬局方(EP)に収載されています。 |
ポリソルベート80 (Polysorbate 80) | 非イオン性界面活性剤、乳化剤 | オレイン酸を主な構成成分とする乳化剤。油と水を混ぜ合わせる乳化や、油性成分を水に溶かす可溶化に使用されます。 |
トロメタミン (Tromethamine) | pH調整剤、緩衝剤 | 製剤のpH(酸性度・アルカリ性度)を安定させるために使用される有機塩基です。 |
抗菌・皮膚コンディショニング成分(アミノ酸誘導体)
これらの成分は、天然のアミノ酸であるグリシンと脂肪酸を組み合わせたもので、比較的肌に優しく、特に皮脂が多い環境での抗菌・皮膚コンディショニングを目的として使用されます。
成分名 | 分類・役割 | 主な特徴と作用 |
カプリロイルグリシン (Capryloyl Glycine) | 抗菌剤、皮膚コンディショニング剤 | グリシンとカプリル酸の誘導体。皮脂の過剰分泌を抑え、ニキビの原因菌などの増殖を抑制する抗菌・抗真菌作用があります。 |
ウンデシレノイルグリシン (Undecylenoyl Glycine) | 抗菌剤、皮膚コンディショニング剤 | グリシンとウンデシレン酸の誘導体。皮膚の常在菌バランスを整え、特にフケやかゆみに関わる抗真菌作用に優れています。 |
保湿・基材成分
成分名 | 分類・役割 | 主な特徴と用途 |
グリセリン (Glycerin) | 保湿剤 | 高い吸湿性を持つ液体で、水分を保持し、皮膚を柔らかく保つために広く使われます。 |
この結果に、飼い主として定期的に犬のお耳に洗浄液を入れて掃除をしようと考えた場合、どっちを選ぶのか判断していくのに、AIって毛嫌いするより味方につけたほうがいいなって思いました。
再発&再完治という事実
ザイマックス極を使ったあとは、1ヶ月に一度のお風呂のたびにソノティクスで洗浄していました。
しかし残念ながら、先日夏から秋の季節の変わり目に下痢が起きたとき、耳の状態も悪くなって、また耳垢が溜まりやすい状態に。
今回はグチュグチュ言うようなことはなかったんですが、明らかに耳垢の出具合の症状が同じだったので、まだ残っているザイマックス極を再度1週間継続しました。
その結果、また完治。&お腹ゆるいのも同じくらいの期間で緩和しました。
11才という年齢もあるかも知れないけど、やっぱり季節の変わり目って愛犬の体にトラブル起きがち。
そんなときに信頼できる動物病院と、安心安全な処方薬やケア用品を知っておくのは大切だなと実感した今回の出来事でした。