犬の尿漏れ原因探しは迷宮入り?
犬の尿漏れの原因究明
前回は尿検査をしてみたところ
ちょっと気になる数値はあるけど一応セーフ♪
でもそうなると次なる原因探しとなります。
とりあえずここまでの尿漏れ経緯はこちら
フレンチブルドッグこうめさんの尿漏れについて[その1]
フレンチブルドッグこうめさんの尿漏れについて[その2]
フレンチブルドッグこうめさんの尿漏れについて[その3]
フレンチブルドッグこうめさんの尿漏れについて[その4]
で、今回はちょうどワクチンや狂犬病関連の時期で
血液検査をセットにすると割引しますよっておすすめされたので
血液検査からなにか分かればと検査してもらいました。
フレンチブルドッグこうめさんの血液検査結果
総蛋白 6.2(参考値5.5−7.7)
アルブミン 3.0(参考値2.5−3.8)
A/G比 0.94(参考値0.59−1.19)
総ビリルビン 0.1(参考値0.0−0.3)
AST(GOT) 23(参考値18−65)
ALT(GPT) 47(参考値20−99)
ALP 98(参考値49−298)
γ-GTP 3.7(参考値3.0−12.0)
アミラーゼ
リパーゼ 54(参考値18−169)
尿素窒素 25(参考値6−31)
クレアチニン 1.3(参考値0.4−1.6)
総コレステロール 193(参考値85−337)
中性脂肪 41(参考値26−137)
カルシウム 10.3(参考値8.9−11.4)
無機リン 5.3(参考値2.0−5.3)
血糖 84(参考値62−123)
白血球数 8700(参考値6000−17000)
赤血球数 786(参考値550−850)
ヘモグロビン 19.5(参考値12−18)
ヘマトクリット 56.4(参考値37−55)
MCV 71.8(参考値66−77)
MCH
MCHC 34.6(参考値32−36)
血小板 30.1(参考値17.5−40.0)
フィラリア抗原
犬の血液検査でわかること
ちょっと項目数が多かったので
ひと括りに出来そうなものは
ざっくりと括ってしまってます。
ご了承ください。
総蛋白・アルブミン・A/G比でわかること
高値:脱水症
低値:栄養不良、肝硬変、ネフローゼ症候群
総ビリルビンでわかること
高値:肝胆道系疾患・溶血性疾患
低値:
AST・ALTでわかること
高値:肝炎、肝癌・肝硬変
低値:
ALP・γ-GTPでわかること
高値:肝胆道系疾患・骨疾患・コルチゾール過剰
尿素窒素・クレアチニンでわかること
高値:脱水・腎不全・尿毒症・尿路閉塞
低値:肝機能低下(肝硬変・肝炎)
総コレステロール・中性脂肪でわかること
高値:甲状腺機能低下症・クッシング症候群・胆管閉塞・糖尿病
低値:甲状腺機能亢進症・肝疾患・肝硬変
カルシウム・無機リンでわかること
高値:リンパ肉腫・ビタミンD過剰
低値:ビタミンD欠乏症・腎不全
血糖でわかること
高値:糖尿病・ストレス・クッシング症候群
低値:機能性低血糖・インスリノーマ
白血球数でわかること
炎症・感染の存在を疑う骨髄抑制などの検出
赤血球・ヘモグロビン・ヘマトクリットでわかること
貧血・多血症・赤血球増多症の有無
MCV・MCH・MCHCでわかること
貧血の種類(原因)の分類
血小板でわかること
出血傾向・血栓
こうめさんの気になるポイント
数値的にはほぼ範囲内で異常なし
動物病院からも血液検査では
悪いところは特にない旨をお伝えいただきました。
一応範囲外になっているのが
ヘモグロビンとヘマトクリット
ヘモグロビンは低値だと貧血気味らしいので大丈夫
ヘマトクリットは高値だと脱水症・多血症で低値だと貧血・失血
こうめさん高値なので脱水症・多血症の可能性が考えられますけど
赤血球の数字も正常だし、嘔吐や下痢などに悩まされていないので
いまのところは問題ない感じです。
犬の血液検査を受けてみた感想
今回初めて血液検査をして
まずはひと安心
数値的に病気に直結するようなものは
いまのところなかったのと
尿漏れの原因に関連するような状況も見当たりませんでした。
血液検査は成犬なら1年に1回
老犬になると1年に2回くらいするのが
病気の早期発見につながるみたい
なのでこの1回だけにせず
毎年チェックしていけば
これまでの数値の積み重ねで
判断も正確になっていくと思うので
継続して受けていきたいと思います。
こうめさんの尿漏れ原因
次なる可能性は
バイ菌によるもの
避妊手術によるホルモンバランス異常によるもの
または尿道括約筋機能不全あたり
なので次回はこの部分についてお話ししていきます。
つづく
フレンチブルドッグこうめさんの尿漏れについて[その6]
犬の尿漏れの強い味方:オムツ&サスペンダー
フレンチブルドッグのオムツのつけ方・サイズ・カバーについてのレビュー