熱中症にさせない!鼻ぺちゃ犬の夏の暑さ対策10選

どうもこんにちは、うめもとかんです。
フレンチブルドッグこうめさんと暮らして、丸8年が経ちました。
今回は、暑さに弱い鼻ぺちゃ犬の、夏の快適な過ごし方を模索して見つけた「暑さ対策10選」をお伝えします。

なぜ鼻ぺちゃ犬は暑さに弱いのか

一般的な犬の平熱は、38〜39度と言われています。
そもそもの体温が高いのに加えて、全身が毛だらけのダウンを身にまとい、足裏と鼻にしか汗がかけない犬は、パンティングと言う口呼吸で体温を下げます。

人間よりも段違いに暑さへの対処が下手なのは言うまでもなく、しかも鼻ぺちゃ犬たちは、この口呼吸がとても苦手なんです。

鼻先から口までのマズルの長さが短いのと、咽頭気道が狭い短頭種は、「ガーガー・ゼーゼー」と苦しそうな呼吸になり、体温もうまく下げられず、真夏でもマスクを外すことが出来ない状態です。

真夏にダウンを着て・マスクを付けて過ごす大変さを、犬は訴えたりできません。暑さから救ってあげるには、飼い主の知識がとても大切です。

8年過ごして分かった、「熱中症にさせない、夏の暑さのストレスから救う方法」をこれからお伝えします。

「ガーガー・ゼーゼー」夏の暑さ対策いつ頃から?

気温が25度を超えると、「ガーガー・ゼーゼー」苦しそうな呼吸をすることが増えてきます。関東だと5月くらいから、暑さ対策への備えが必要になってきます。

エアコンなしの家庭の場合は、この時期までに購入と設置をしておくように、エアコンがある家は、掃除と試運転を行い、故障など起きないように準備を始めましょう。

短頭種:夏の暑さ対策[お部屋編]

エアコンなしで大丈夫?温度設定・適温の見つけ方

「賃貸だし、エアコンなしでどうにか出来ないの?」と言った意見もありますが、犬の負担を考えるのならエアコンは必須です。

ダウンとマスクを付けて、真夏の部屋で扇風機を付けて涼しいと感じられるのか?
気密性の高い今の日本の住宅では、かなりキツイと思います。

とはいえ、わが家は全部の部屋にエアコンはありません。それでもなんとか過ごせたのは、こちらの記事をご参照ください。

では実際の夏場のエアコン設定温度ですが、わが家は「冷房25度」にしています。

犬が快適に過ごせる温度は、21〜25度と言われていて、年齢や犬種により異なるのですが、概ねこの温度帯にして、愛犬の様子をチェックしながら、適温を設定してみることをおすすめします。

なお、エアコンの温度感知センサーに汚れが付着していると、設定温度にしているのに実際は違うということがありますので、ご注意ください。

付け加えて、エアコンを24時間付けておくか問題ですが、地熱が下がらない住宅やマンションの場合は、24時間フル稼働が「犬の体調的にも、電気代的にも」おすすめです。

かなり大切!犬の湿度管理

エアコンの温度を下げてるのに、なぜかハカハカ呼吸が荒い場合、湿度が高いことが問題かも知れません。

犬が快適に過ごせる湿度は、40〜60%と言われています。
それよりも高い場合や、エアコンをつけていても暑がる場合には、除湿機や除湿機能で湿度を下げるのをおすすめします。

湿度が適正だと呼吸器の負担がラクになります。逆に湿度が低すぎる冬場は、乾燥によるトラブルも起きるので、加湿機を使って適正な湿度を保ってあげてください。

ひんやりクールベッド選びの基準

夏場の犬のベッド、寝心地をとるか、冷たさをとるか悩みますよね。
愛犬と8年共に過ごして理解できたのは、「寝心地より冷たさを優先」していました。

わが家が試してきたのは、ジェルマット・接触冷感のクールベッド、アルミのマットなど色々試してきましたが、どれも定着するところまでいきませんでした。

ジェルマットと接触冷感のクールベッドは、クッション性があるのですが耐久性が乏しい。オフシーズンの保管を失敗すると、犬臭がすごい。

アルミのマットは、触れた心地がよくないのか使ってもらえず、結局は木製の机の足に、体を寄せて寝ています。

この暑いときに熱を逃がす犬の行動として、首元を冷やそうとする、お腹やアゴあたりを冷やそうとするというのがありました。

このことからも、長期的に使えて劣化が少なく、犬が寝床として理解しやすいのは、自然素材の大理石がおすすめかも知れません。

オフシーズンの収納力が必要だったので、これまでは敬遠していましたが、今年はこの大理石ベッドを試してみようと考えています。

油断は禁物!夏のお留守番

出かけるときには涼しかったのに、お昼ごろから急に暑くなる。春先から夏前にかけて、こんな事態が結構あります。

お留守番をさせているときに、こういう状況になると、心配で仕事も買い物も手につかないと思うので、今日は大丈夫だろうと考えずに、とりあえずエアコンの冷房やドライをつけて出かけることをおすすめします。

さらに、給水器や水入れに、水を補充しておくのも忘れないようにしてください。

ポータブル電源があると安心

災害時の停電などで、エアコンが使えなくなってしまった場合、ポータブル電源があると安心です。

とはいえ、エアコンの場合は、何十時間も稼働させるのは容量的に、かなり高額で巨大なポータブル電源が必要になります。

そこでおすすめしたいのが、ポータブルクーラーとポータブル電源の組み合わせ。
これなら、消費電力も抑えられて、犬がいるところだけは涼しさを保てます。

置き場所の問題はかなりありますが、まさかの事態にあると安心なのは言うまでもありません。
もしくは、車を所有している場合は、家から避難という選択も有りだと思います。

鼻ぺちゃ犬:夏の暑さ対策[お外・お散歩編]

行楽は諦める?お散歩の時間帯

夏に向かって日が登るのが早くなると、朝7時でも照りつけるような暑さを感じます。
蒸し暑さがひかない熱帯夜の日々に、一体いつお散歩に行くのがいいのか悩みますよね。

わが家では、朝は5時半から6時位。夕方は18時前後くらいにお散歩に行っています。
正直、世田谷に住んでたときと、逗子では夏場の暑さにかなり違いがありました。

気をつけたいポイントは、アスファルトやマンホールの蓋の熱さ。
素足の犬にとって、真夏のお散歩は火傷してもおかしくない地面の熱さです。

気温が高くなる前に出かけるのはもちろん、地熱を感じにくい「土や草地の路面を選ぶ」「直射日光を避けて日陰を選ぶ」など、ダイレクトに熱を感じないお散歩コースがおすすめです。

梅雨が明けて、晴天の日々にドライブや行楽など行きたい気持ちが高まりますが、昼間のお出かけは熱中症のリスクが高いのでおすすめしません。

クールネックは保冷剤タイプがおすすめ

早朝や夕方のお散歩時間を選んでも、熱中症対策にひんやりアイテムはおすすめしたいです。

近年リングタイプも人気ですが、クールネックやバンダナなら、冷却効果が低下した際に、保冷剤の予備や氷を買って、ひんやりを復活させられるのでおすすめです。

クールネックは首全面を覆うので、冷却効果が高い一方、重い。バンダナタイプは保冷剤の数が少ない分、軽いけど冷却効果は劣ります。

お散歩時間や気温に合わせて、最初は首への違和感で嫌がるかも知れませんが、保冷剤の数を調整するなどして、愛犬に丁度いいバランスを見つけてみてください。

濡らして着せる服に効果はある

「夏場に服を着せるなんて、暑いでしょ!」と思いつつ、興味本位で試してみたら、効果がしっかりありました。

これは気化熱の仕組みを活かしていて、昔ながらの玄関前に打ち水で冷やすのと同じ仕組み。
それなら「全身毛だらけの犬を濡らしたらいいじゃない」というワイルドな意見もあると思いますが、皮膚の薄い犬にとって、保水と乾燥を繰り返すのは肌トラブルのリスクが高いです。

しかも服を着せていることで、紫外線対策や虫よけの効果も得られるので、メリットがたくさんあります。

ひとつ難点をあげるなら、臭くなりがち。洗濯を怠ると一気に犬臭たっぷりになって着られなくなってしまうので、こまめに洗うことをおすすめします。

安心して使える虫除けスプレー

犬の虫よけに、人間用のものは避けましょう。
人間用は殺虫成分が配合されている場合が多いので、できれば犬には天然成分のものを。

アロマやハーブ・植物エキスなど、虫除けの効果が期待できるものを活用するのがおすすめです。

わが家では、アロマを組み合わせたものと、ヒバ油を希釈したものをスプレーボトルに入れて使っています。
ペット用として売っているものを購入する際も、成分表をしっかりと読んだ上で、安全なものを選んであげてください。あと意外と盲点、蚊取り線香も天然成分のものがあります。

お外散歩で1番冷やせる方法は

どれだけ気をつけてお散歩に出かけても、お散歩の時間が長くなってきたり・楽しみすぎて興奮してしまうと、ガーガー・ゼーゼーが酷くなることがあります。

夏のお散歩中は、外側からの熱を防ぐのはもちろん、体の中から冷やすために、水分をとるようにさせるのが効果的。
しかし、持参している給水と排泄マナー用のペットボトルのハンディシャワーは、水が足りなくなったり温くなったり。そんなときは、自販機で水を買うのもいいし、氷水を水筒に持参しておくのもおすすめです。

とはいえ、荒くなってしまった呼吸を抑えるのには少し物足りない面もあります。
そこで活躍するのが冷凍果物です。

コンビニやスーパーで、冷凍食品やアイスのコーナーに、凍らせただけの果物が売っています。
その中から、犬が食べても大丈夫な果物をチョイスして与えてあげると、ハカハカだった呼吸がひととき収まります。

買い食いを愛犬と出来るというメリットもあるので、シェアして一緒に楽しんでみてください。

犬の熱中症:暑さ対策まとめ

犬の熱中症の症状・しぐさ・対処法

犬が熱中症になっていく症状としては、「呼吸が荒くなる」→「よだれが多い」→「舌の色が青紫色になる」→「目の焦点があわない・元気がない・嘔吐や下痢・痙攣」。

このような状態変化が起きてくるので、通常のよだれの量や舌の色を認識しておいて、その時からの変化で愛犬が苦しくなっていないか常に確認をしてください。

わが家では、お散歩中は舌の色を特に気にしていて、赤から紫色なってきたらチアノーゼの傾向が強くなってきているサイン。日陰や涼しい場所へ避難。水分や冷凍果物で冷やすという対処をしています。

犬の暑さ対策まとめ

それでは本日のまとめです。
今回は、暑さに弱い鼻ぺちゃ犬の、夏の快適な過ごし方を模索して見つけた「暑さ対策10選」をお伝えしました。

具体的には、
□ エアコンは冷房25度、24時間フル稼働がおすすめ
□ 湿度は40〜60%以内。除湿機を活用するのがおすすめ
□ クールベッドは寝心地より冷たさ重視。天然素材が良い?
□ 急な暑さに備えて、お留守番のときは夏前からエアコン稼働
□ 災害・停電時に備えて、ポータブル電源とクーラーが安心
□ 夏場の散歩、朝は日の出前・夕方は日が落ちてから。地熱を感じにくい場所がおすすめ
□ クールネックは保冷剤タイプがおすすめ
□ 濡らして着せる服は気化熱の仕組みで効果的
□ 虫除けは天然成分のものを
□ 外で1番冷やせる方法は冷凍果物

この10点をお伝えしました。

鼻ぺちゃ犬にとって夏の暑さは大敵。
まだお迎えしてまもなく若いのであれば、鼻や口呼吸がしやすいように「軟口蓋(なんこうがい)」と「外鼻腔(がいびこう)」を広げる手術をしてあげることも考えてみてください。

年中ダウンとマスクをしている生活は、体への負担が大きいです。
犬は苦しくても辛くても、その環境の中で順応しようと、懸命に生きることしか選択肢がありません。

そんな環境を、少しでも快適に整えてあげられるのは飼い主だけ。
愛犬の様子をしっかり観察して、夏は思い出づくりより、我慢の季節。暑さからしっかり守って、家での楽しみを増やしてあげてください。

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それでは本日はこれでおしまいです。ありがとうございました。

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