涙やけの原因をつきとめるために
愛犬フレンチブルドッグこうめさんの涙やけ(流涙症)を治したい!
2017年の始めに手作りごはんに切り替えて、夏場を過ぎた頃から症状が良くなって秋を迎えるころには完全に治った涙やけ
その時の手作りごはんのレシピと様子は
それなのに、2018年の2月頃からまた目ヤニの量が多くなって、色も赤茶色のが出るように…
せっかく治ったのにナゼ!?
愛犬と暮らし始めて丸4年。これまで一緒に暮らしてきて季節の変わり目に体調を崩すことが多かったこうめさん
2月~4月と9月~11月に調子が悪い
これにはこの季節に関係する環境アレルゲンがなにかしら悪さをしているのではないかと思い、きちんと調べてみることにしました。
犬のアレルギー血液検査で分かるリアルなこと
動画でアレルギー検査の方法から検査項目毎の愛犬の症状をお伝えしています。アレルギー検査についてきちんと理解してみたいという方はぜひご覧ください。
以下は動画で伝えたことをなるべく要約して伝えていますが、それでも結構な長文になってます。なぜなら動画では伝えきれなかった思いがちょいちょい溢れちゃったから…
でも、この動画を見る、または以下のブログを読んでもらえればアレルギー検査をすることのメリットがどんなものかを理解してもらえると思うのでどうぞお付き合いください♪
犬のアレルギー検査にかかる料金は
アレルギー検査には、体毛を使って調べる簡易的なものもありますが、せっかく検査をするのなら費用は高くても血液検査できちんと数値を細かく知りたいと思い、わが家は採血によるアレルギー検査をすることにしました。
犬のアレルギー検査の料金は
再診料:700円
採血料:1000円
アレルギー検査:35000円
合計:39636円(税込)
東京都のいつも通っている動物病院でお願いした際の料金です。
通っている病院や検査機関によって料金は変わると思いますのでご参考までに
IgE検査結果からなにが分かる?
血液による犬のアレルギー検査では、「アレルゲン特異的IgE検査結果」と「リンパ球反応検査結果」が分かります。
IgE検査とは
タンパクによる即時型アレルギー反応を調べることができて、環境アレルゲンと食物アレルゲンの項目を数値によってどれだけ感作されているかを理解できるみたい
詳しくは、動物アレルギー検査株式会社「アレルゲン特異的IgE検査」
ちなみに、わが家が通っている動物病院でアレルギー検査をお願いしたところ、検査機関は「動物アレルギー検査株式会社」というところから結果が届きました。検査機関によっても色々と評判や信憑性が違ったりするみたいなので、こちらもご参考までに
それでは、愛犬こうめさんの環境アレルゲンの結果は…というと
すべて陰性!問題なしです♪
正直おどろきです!
季節の変わり目に体調を崩している原因は、なんらかの草花に反応して花粉症的な症状が影響していると思ったのに…
ただ、項目はすべての植物やカビを調べられている訳ではないので、この項目以外の植物に反応していることももちろんありますと動物病院の先生からは伝えられました。
それを受けてわが家なりに愛犬こうめさんがなんの草花に反応しちゃっているのかを独自調査してみた結果は動画にてお伝えしています。
ちなみに動物アレルギー検査株式会社のIgE検査結果は、環境アレルゲン・食物アレルゲン合わせて40項目を調べてもらえました。
品目数的に増やせば増やすほど手間がかかるだろうから、料金が高くなるのは困るけど、犬のアレルギー検査なら環境アレルゲンだとオオバコとか、食物なら馬肉や鹿肉とか調べてもらえたらいいのにって思うんだけど、どうにかならないのかね…
環境アレルゲンでは問題は見つからなかった。
では、食物アレルゲンのほうはどうだったかというと要注意の食材が3つありました(汗)
それが、牛肉・牛乳・羊肉です
食べたことがあるものにしか反応しないのがこのIgEアレルギー検査のいいところで、七面鳥とかはあげたことないのでなんの反応もなくゼロなんですけど、牛肉は181・牛乳は396・羊肉は106でした。
正直どれもメインの食材にしたことはなく、オヤツとして何度かあげた程度のものばかりが反応していました。
逆に鶏肉は手作りごはんのメインの食材なのに結果はゼロ!
これから分かるように、頻度良くあげても大丈夫な食材・わずかでもあげちゃうとアレルギー反応が出る食材・間隔をあければあげていても大丈夫な食材などがこの数値を知ることによって理解できました♪
よく「同じご飯(ドッグフード・手作りごはんのメイン食材)をあげ続けているとアレルギーになるよ」って言われているのは、このアレルギー反応による感作の度合いが食材ごとに分からない場合の対応策で伝えられていることだというのが今回アレルギー検査をしてみてよく分かりました。
なお、動画では数値の反応具合について陰性・要注意・陽性について詳しくお話しています。どの程度の数値なら与えても大丈夫な食材なのかを知る上でも参考にしてみてください。
リンパ球検査結果からなにが分かる?
続いてはリンパ球検査結果のほうを
リンパ球反応検査結果とは
IgEでは分からないリンパ球に反応した食べ物を検出する方法で、犬の食べ物ではIgEよりもリンパ球によるアレルギー反応が関わっていることが多いみたい
なのでIgEではなにも陽性反応はなかったけど、リンパ球を調べてみたら陽性ではなく除去食療法をしなくちゃいけなかったという場合に有用な方法のようです。
詳しくは、動物アレルギー検査株式会社「リンパ球反応検査」
それでは、愛犬こうめさんのリンパ球反応検査の結果は…というと
すべて陰性!問題なしです♪
IgEで要注意の反応があった牛肉・牛乳が、このリンパ球では陰性ということで、この結果からもIgEとリンパ球は全く別物のアレルギー反応を調べる方法だというのが理解できました。
ただ、このリンパ球の結果から牛肉や牛乳をあげてもイイやということにはならないそうで、IgEでは見つけられなかった食べ物のアレルギーをこのリンパ球を使って陽性反応を示してしまうものはないかを調べる方法みたいなので、どっちかだけを愛犬の食事に適用するというよりもどちらも参考に除去食療法を進めていくようにするのがいいそうです。
なお、動物アレルギー検査株式会社のリンパ球反応検査の項目数は、主要食物アレルゲンの9つ。で、この結果が陽性のものばかりで食べさせてあげられるものがないって場合に、追加料金で除去食アレルゲンを9つ調べられるみたいです。
涙やけの原因追及にアレルギー検査をしてみた結果
季節の変わり目に涙やけの症状が酷くなる原因を知りたくてアレルギー検査をしてみたけれど、結果は「原因究明ならず」でした…。
正直、分かりやすくこの草花に気を付けるようにしなくちゃというのが明確になれたらよかったけれど、逆を言えばそこまで敏感に草花を敬遠して散歩をしなくても大丈夫というのが分かったので実は良かったのかも!?
原因が判別できないモヤモヤは少しあるけど、アレルギーに怯えなくてよくなったのは心強いし、なにより食べ物をこれからどんなものを中心に与えていってあげるのが愛犬の体にベストなのかを理解できたのはスッゴク良かったです♪
手作りごはんに切り替えてからというもの、メインのお肉をどういったものにしていくのがベストなのかを常々不安に思いながら、「あれがいいかも知れない」「これはどうだろう」と試していく日々でした。
だけど、こうめさんには鶏肉がベスト!
というのが分かったことで、それならサブとして「たまにこれを食べさせてあげよう」という風に考えられるようになれたのはアレルギーの反応具合を理解できたことで得られた強い指針です。
あとは涙やけを起こしにくい体作りのためにどういった面でサポートしていってあげられるか「サプリ」や「ケア・メンテナンス」の面からまた考えていきたいと思います。
動画・ブログ内容ともにとっても長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
愛犬の体をこれまで以上にしっかり理解する上で、犬のアレルギー検査は飼い主にとってとても多くの情報を与えてくれるいい機会になるので、お財布に余裕のある際にはぜひ一度検査してみるのをおすすめします。
最後に「アレルギー検査で保険が使えるかどうか」は、加入している保険によって変わってくると思いますが、病状がありその原因を知るうえでアレルギー検査の必要性がある場合には、適用されると思います。
その際には、動物病院で一度相談してみると病状を記載した診療明細書をもらえると思うので、それを加入している保険会社に申請して費用を抑えることが出来ると思います。
2020年追記:涙やけ再発からの完治まで
5年間涙やけの症状を発症・完治・再発と繰り返し、昨年やっと丸1年症状が出なかったので、これまでのトライ&エラーで知ることができた知識をシェアします。
2022年追記:腸内細菌検査を試してみました。
病気になりにくい体を作っているのは、良好な腸内環境。
この事実を知っている人も多いと思いますが、実際に愛犬の腸内がいまどうなっているのか知りたくて試した結果、あまりにひどかったんです。