【ちゃんと知りたい】犬の腸内細菌と腸内フローラ検査でわかったこと

腸内細菌を知れば健康寿命が伸びる

どうもこんにちは、うめもとかんです。
フレブルと暮らして、丸10年になります。
今回は、「犬の腸内細菌・腸内フローラを検査するメリット」について、実際に利用してみた感想や結果も含めてリアルにお伝えします。

こちらのYouTubeに同じ内容をお伝えしているので、「ブログ・動画」親しみやすいほうでごらんください。

アレルギーがある子だけの検査じゃない

下痢やアトピー・アレルギーやIBDのあるなしに関わらず、出来る限り1日でも長く愛犬と一緒に暮らしたいですよね。
健康寿命に腸内細菌が関わっているのは知ってるけど、愛犬の腸内環境に適した食事やサプリを、きちんとあげられているか不安という人も多いと思います。

犬のために腸内細菌検査をすると、抱えている症状の原因解明以外にも、気づいていなかった病気を未然に防ぐ未病発見のきっかけになります。
とはいえ料金が高くて、気軽に検査するには、尻込みしてしまっている人も多いです。

そこでもうすぐ8才になる愛犬、フレンチブルドッグこうめさんの腸内検査を行ったときに分かった、腸内フローラ検査のメリット・デメリットをお伝えします。

この動画やブログを見ると、犬の腸内細菌の知識と、腸内フローラ検査の仕組みについて理解することができます。

そして愛犬が抱える病気や、腸内環境に有効な食事やサプリの知識が身につくので、どうぞ最後までご覧ください。

犬の腸内細菌検査で分かること

腸内細菌・腸内フローラ・マイクロバイオームなにか違うの?

腸内細菌のことを知りたいと思っていても、情報が煩雑すぎて頭に入ってこない。

愛犬のために腸内検査をしようと調べてみると、「腸内細菌検査」「腸内フローラ検査」「バイオーム検査(マイクロバイオーム)」など色々あって、どんな違いがあるのかわかりにくいですよね。

ものすごく単純にまとめてしまうと、腸の中の細菌の集団」この言い方が、日本では主に「腸内フローラ」、諸外国では「マイクロバイオーム(microbiome)」の名称で広まっています。

つまり腸内細菌検査は、ネーミングに違いはあっても、便を専門機関に送り解析する検査です。
一部の動物病院やネットで申込みできますが、いずれも結果が分かるまでには約1ヶ月ほどかかる検査になります。

じつは腸内細菌検査は、ここ数年で一気に低価格に

2024年現在、犬の腸内検査の価格・値段を調べてみると、大体1万円〜2万円くらい。

これでも随分と値段は下がってきたみたいですが、価格と検査結果の開示の仕方は、各社それぞれ特徴・特色に違いがありました。

わが家はお肉の定期便Foremaさんが提供している「byOm(バイオーム) 」愛犬・愛猫の腸内細菌解析をユーザー割を活かして13101円で行いました。

犬の腸内フローラ検査 費用について | Forema-フォレマ
昨今、主には女性の飼い主さんたちの間で「犬にも腸活」という意識が広まってきているようです。人間の間で少しずつ普

各ショッピングサイトでも申し込めます。

Foremaのバイオーム腸内細菌検査を利用してみた理由は、

一番専門性が高そうだったから。

とはいえ腸内細菌検査は、「一度検査したらおしまい」と言うよりも、血液検査と同じように、定期的に検診して、腸内環境が改善されたか、未病のタネが潜んでいないかの発見に役立てるものです。

なので、次回はまた違ったサービスを利用して、検査結果の違いや見やすさ、愛犬の経過が改善したかチェックしてみようと思っています。

なお、いま病気を抱えていて、解析結果から獣医師による診断を受けたい場合、かかりつけの先生がまだ腸内細菌にあまり詳しくないということも多いと思います。

その場合にも、「byOm(バイオーム) 検査」では、オプションとしてセカンドオピニオンのサービスがあり、腸内細菌に詳しい獣医師からのレポートを届けてもらうことができます。近所で腸内細菌に詳しい先生を見つけるのが難しい、という場合にとてもいいサービスだなと感じました。

腸内フローラbyOm(バイオーム) 検査の結果は

腸内細菌検査の申込み方法

それでは実際に、犬の腸内細菌検査に申し込んでみた方法から結果までをしっかりお伝えしていきます。

わが家はフォレマさんの「バイオーム検査」をネットから申し込みました。

腸内フローラ検査の流れ
□ 腸内細菌検査サービスを購入→健康調査のアンケートに答える
□ 採便キットが届く→検便をして返送
□ Forema自社ラボでの解析→解析結果が届く
□ 事後調査→質問への回答

検便を郵送してから、約4〜6週間で解析結果が届くとありましたが、Foremaさんは自社ラボで解析しているからか、わずか2週間ほどで検査結果が届きました。

犬の腸内フローラ検査をして分かった意外な事実

愛犬の腸内フローラ検査をした理由は、これまでの食事やサプリに自信を持ちたかったから。
7才を過ぎても大きな病気もなく、元気に走り回れているので、健康体であるという証明と「加齢による、免疫力の低下が少しはあるかも?」という、備えの意味で腸内検査をしてみました。

しかし結果は、健康な犬の腸内細菌の目安とは程遠い状態でした。
主な問題点は、炎症性腸疾患の原因になる「プロテオバクテリア門」が増加しすぎていることでした。

この門という概念が、腸内細菌では主に5つの門に分類されて語られることが多いのですが、じつに深く、じつにややこしい。

けど、検出された門の比率や菌の種類で、性格や長寿体質か、はたまたストレスに強い弱いなんかも紐解ける宝の資料。なので少しずつ学んでいこうと思います。

では一番の問題だった、プロテオバクテリア門が増えすぎた場合の主な症状というのは、免疫の異常が起きていることで、腹痛・下痢・血便などが起きやすい状態でした。

こうめさんの場合、下痢や血便は、イレギュラーのお留守番が起きるとなりやすい症状。しかも、プロテオバクテリア門のプロテウス属の細菌が多いみたいで、これは尿路感染症の原因。慢性の尿漏れちゃんなので、解析結果にすごく納得しました。

下痢をしやすい炎症性腸疾患の改善に役立つサプリや食材

こうめさんの腸内検査をして分かったことは、善玉菌のアクチノバクテリア門と悪玉菌のプロテオバクテリア門の比率が、健康な犬と比べて悪玉菌が多すぎるということでした。

しかも、痩せ菌と呼ばれるバクテロイデス門が少なすぎて、デブ菌と呼ばれるファーミキューテス門が多めという結果に、「腸内バランスが悪く、腸内は炎症気味」ということも分かりました。

これを踏まえて、こうめさんの腸内環境を改善するには「イヌリン」を摂取することが、腸内環境にとても有効な対策だと記してありました。

悪玉菌が増えすぎているのは、水溶性食物繊維の不足が原因。それを補えるのがイヌリン。
犬が食べられる食材では、チコリ・ゴボウ・菊芋などがイヌリンの含有量が多く、粉末のサプリも販売されていたので、楽天とAmazonで、それぞれ「国産無農薬のイヌリン粉末」を購入して、現在毎食あげています。


そして、このイヌリンの量を増やすことプラス大事なのが、オリゴ糖と乳酸菌の併用。

オリゴ糖は普段からバナナをあげていて摂取できてると思うので、牛乳にアレルギーのあるこうめさんの乳酸菌には、豆乳ヨーグルトをあげていたのですが、納豆のほうがいいみたいなので、納豆をトッピングする機会を増やして、基本の食事の改善で効果が得られるか、数カ月後にもう一度検査してみようと思います。

腸内環境を改善するのに脳が関係してる?

じつは、いくら腸内環境をキレイにしたいと、食事の改善を頑張っても、ストレスが多い状態では、効果が得られにくいということがあるみたいです。

体に占める細菌の割合は、腸内が一番多いので、腸内環境を整えるのに、食事はとても大事なポイントです。ただ、じつは脳と腸は繋がっている「腸脳相関」という考え方があって、ストレスなどの環境や生活習慣の部分もきちんと改善しないと、効果が出にくいということでした。

コラム一覧|日清ファルマ株式会社
日清ファルマがお届けする、毎日を楽しく健やかに過ごすための「知って得する豆知識」です。

なので腸内検査をしてわかったことから、食事やサプリの改善をするのはもちろん、もしも生活環境や生活習慣で問題を抱えていたと感じたなら、そこもしっかりと対処することで、愛犬の健康寿命を伸ばしてあげるきっかけになれますね。

犬の腸内細菌検査のデメリット

デメリットと言っていいのか難しいとこですが、直近3ヶ月で抗生物質の使用がある場合、解析結果に大きな影響が出る可能性があるということでした。

これは腸内の良い菌も悪い菌も、一気に殺菌してしまっているので、菌の把握がムズカシイからということでした。

でもこれって、いまお薬を服用していて、食事から改善のきっかけを掴みたいという人には、とてももどかしい部分ですよね。

とはいえ、腸内細菌の構成は1日でもどんどん入れ替わっていて、2週間〜数週間で改善の効果が現れるものなので、お薬の期間が開いたタイミングで調べて見る価値はあると思います。

 犬の腸内フローラ検査をしてみたリアルな感想・口コミレビュー

目に見えていなかった愛犬の弱点を知るのに、腸内細菌検査をしたことは、とても良かったです。

アレルギー検査をした時も思いましたが、なにがダメなのかきちんと理解できることは、その後の生活に安心感が高まります。

アレルギー検査なら、食べられないものや・苦手な場所を特定できたことで、それを控えて体調不良を起こさせない暮らしが出来るようになりました。

今回のマイクロバイオーム検査では、手作りごはんで野菜類もしっかりあげていたつもりが、その種類や量が最適ではなかったことがわかって、病気になりやすい部分の対処を始めるきっかけにできて本当に良かったです。

もしも愛犬が抱える病気の改善や、未病の発見に向けて、腸内細菌検査をしてみたいという人は、Foremaさんのバイオーム検査はかなり精度が高く、詳細までしっかりと伝えてもらえるのでおすすめです。

愛犬/愛猫の腸内細菌(腸内フローラ)解析「byOm(バイオーム)」
「byOm(バイオーム)」は、ペット犬/猫のための腸内細菌/腸内フローラ解析サービスです。最新のNGS技術と機械学習、そして世界中の文献や社内に蓄積した知見を元に、今起きている不具合の背景をどこよりも詳しくレポート。改善の道筋についても可能...

とはいえ、腸内細菌のことについて知識が乏しかったので、検査結果をきちんと自分の頭で理解するには、色々と調べる必要も多く専門性が高かったです。もう少し優しい言葉で教えてほしいとリクエストしちゃったほど。

でも、この学びの機会を得たことで、飼い主自身の腸内環境の改善に向けての知識も身についたので、こうめさんと一緒に、より腸活に励む食生活と生活習慣を心掛けていくようにします。

犬の腸内細菌・腸内フローラを検査するメリットまとめ

それでは本日のまとめです。
今回は、犬の腸内細菌・腸内フローラを検査するメリットについてお伝えしました。

具体的には、
□ 腸内細菌を知ると、病気やアレルギーの改善や予防方法がわかる
□ 腸内環境の改善には、日頃の食事と生活習慣がセット
□ 腸内環境は日毎変わっていくので、定期的な検診が、改善や予防に効果的

この3点をお伝えしました。

犬の1年は人間の7年と考えると、腸内環境の変化を定期的に把握しておくことは、愛犬の健康寿命と病気の予防・改善に役立てることがわかりました。

今後は健康診断の意味も込めて、血液検査と同じくらい、腸内フローラ検査は愛犬家の人たちに広まっていく可能性を感じました。

腸内細菌から、愛犬の特性を知ることで、苦手なことや・出来なかったことを受け止められたり、よりよい食事やサプリをあげられるきっかけになるので、検査してみることを声を大にしておすすめします。

過保護に愛して、家族として過ごせる日々を楽しみましょう。

2回目は犬腸博士を試してみました

記事を書いてから数カ月後、2回目は別の腸内フローラ検査を試してみることにした結果をお伝えします。

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